○中国の核実験に反対する決議
広島・長崎に原爆が投下され、51年目を迎えようとしている。30万人余の尊い人命を奪い、そして、現在においても数多くの人々がその後遺症に苦しんでいる。
今後、人類がこのような悲惨な体験や経験をしないために、核兵器を廃絶し、恒久平和を早期に実現させることが、世界で唯一の被爆国であるわが国に課せられた責務である。
本市においても、「核兵器全面禁止・廃絶国際条例」の締結を求める意見書や、平和のうちに生存する権利、並びに人間としての尊厳及び幸福追求の権利が尊重されることが全人類の切実な願いとした「平和都市宣言」を決議し、又、平成7年9月にはフランス、中国の核実験への抗議を求める意見書を採択したところである。
しかしながら、6月8日に中国政府は、地下核実験を強行した。核実験を強行したことは遺憾であり、本市議会は厳重に抗議するものである。
引き続き核実験を行う予定といわれているが、これは、核兵器廃絶を求める国際世論を無視し、かかる行為を続けることは、世界における核実験全面禁止の努力にも逆行するものである。
よって、本市議会は、すべての国の核兵器の製造、実験、貯蔵、使用に反対し、今回の核実験に対し厳重に抗議するとともに、今後予定されている一切の核実験の中止を求め、決議する。
1996年6月28日
柏原市議会